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春日部鮫史3 学習

そして僕は小学校卒業を迎える。

小学校で学んだ事は1つ。
図に乗りすぎてはいけないという事。

このエピソードもここに記しておかなくてはならない。
今でも鮮明に覚えている。

他の学校の事は知らないけれど僕のいた学校では、週に一時間だけクラブ活動という時間があった。
児童それぞれが自分の趣味とかやってみたい事等に沿ったクラブに入り、五時間目が終わった後の一時間、六時間目の授業のような感じでそれぞれのクラブで遊ぶ時間があった。
例えばサッカークラブやバスケットボール、将棋や卓球、漫画クラブ等もあった。

僕はその中でも少年野球に所属していた事もありソフトボールクラブに入った。
これが五年生の時だった。


クラブ活動は四年生から上の上級生だけが入れる。
その年のソフトボールクラブには四年生はたくさんいたんだけど、五年生は僕とスギしかいなかった。
スギとは当時同じ少年野球チームに入っていた友達。
そして六年生にはダイちゃんしかいなかった。
このダイちゃんもまた当時同じ少年野球チームに入っていたまあ先輩と言えば先輩である。(ダイちゃんはこの三年後、茨城のとある旅館で一人で便所で大便をするのが怖いと言い出し、僕に扉を開けて大便が終わるまで見ててくれと頼んできた。しかも恐怖が彼を襲ったのか大便が出てる途中で謎にけつを振ってしまって綺麗に丸々一本便器からはみ出していた。)

まあ、それはいいとして、そのソフトボールクラブの最初の日。
先生は僕達に好きなようにチームに別れなさい、と告げた。

その言葉を聞きすぐに僕とスギとダイちゃんが一緒になりはしゃぎながら
「はい!最強チームー!」
とか言って騒いでいた。
この三人がいるチームが強いに決まっているのはその場にいた誰の目にも明らかだった。
他は四年生しかいないんだから。

でも当時は僕達も小学生、空気なんか読める技術は持っていなかった。
はしゃぎにはしゃいでいた。
さあ早く試合を始めろと。
さあ四年生!誰が僕達のチームに加わるんだいと。

そして背中に何かピリッとした空気を感じた。
その瞬間、ダイちゃんが5mくらい吹っ飛んでいった。
え?
と思った瞬間今度は僕も体が宙を舞っていた。
スギも同じく。



先生がキレていたのだ。
ぶちキレていた。

僕達上級生のはしゃぎっぷりにぶちキレて完全に大人の力でねじ込みにきていた。


でも僕達は少年野球でもひっぱたかれたり殴られたりなんてのは経験があったからせいぜいこの場もあと一発ビンタ貰えば先生の怒りも収まると思っていた。



甘かった。

みんなボコボコにされた。

スギはアイアンクローされた状態から持ち上げられて後頭部から地面に叩きつけられていた。
あんなの新日の1.4東京ドームでのエルヒガンテがヒューズに決めた時くらいでしか見たことなかった。


しかもスギのこめかみから出血してる。
全握力かけてるーーーと俺は思いながら見ていた。

俺は何発か殴られたり蹴られたりで終わった。

ダイちゃんは一番やられてた。
ボコボコにされていた。
ひとしきり終わってからダイちゃんが地面に血を吐いていた。

え!血吐いてるーーーーと思いながら見ていた。



この日で僕は1つ学んだ。

図に乗りすぎてはいけないという事を。










そして小学校を卒業し今度は伝説の中学校編である。

ここでの三年間で今の僕の根っこの部分が出来上がったと思う。

中学校生活は本当に楽しかった記憶しかない。


僕の中学校は僕達の小学校と隣の小学校の二校が一緒になる。
半分くらい知らない人が増える。

そして人生の中で一番この入学した頃がイケイケだった僕は入学早々違うクラスに入っていってそのクラスにいたヤナちゃん(少年野球も一緒の友達)に
「ヤナチャン、このクラスで一番可愛い子どれぇ??」
とちょづきながら聞いた。
するとヤナチャンはすぐに俺の手を引きとあるブスの子の前に俺を立たせた。

「この子だよ。」
とヤナチャンはそっと俺に呟いてどこかに行った。

イケイケだった僕はすぐさまそのとあるブスの子に
「好きです!付き合ってください!」
と告白した。
僕からしたら入学したばかりだし初対面だしの軽いジャブジョークのつもりだった。

僕はその告白である程度そのクラスからの笑いは取れた手応えがあったのですぐ自分のクラスに戻った。

そして自分のクラスの友達に、今とあるブスに告白してきてやったぜぇー結構ウケてたぜぇーーと武勇伝を語っていた。




そして授業を終えた次の休み時間、さっきのとあるブスの友達の女の子(初対面で俺の事をカビまんじゅうと呼んできた)が俺のとこに来た。
どうやら先ほどの俺のジョークでの告白を真に受けたとあるブスが僕と付き合うか悩んでいるとの事だった。


やれやれ。やっちまったぜ。と僕は下を向いた。

「どーなの??本気なの??付き合う気本当にあるの??」

と問い詰められて僕は、嘘に決まってんだろが!おらぁ!!と突き放した。




入学早々数人に嫌われてしまった。

ここでも学んだ。

冗談が通じない人もいるんだなと。
1つ身につけました。

その節はありがとうございました。とあるブス。


P.S そのとあるブスとはそこから約10年後に地元の新年会的なプチ同窓会で再会、久しぶりに会った人達がみんな俺に、スークン今なにやってるのー??(職業)って感じで聞いてきた時にとあるブスがボソッと「お相撲さんじゃない?」と言っていました。彼女が雑草だったら踏みつけて緑の汁を地面にこすりつけてやるとこでした。



では続きはまた。

by kuchibuil4951 | 2014-03-27 11:28